トップページ > 箱を考える
箱を考える
通販には通販にあった箱を
2011.03.02
流通経路に応じて箱を変える。
面倒なことであり、またコストがかかることでもあります。
そこで、まあいいかと、どのような場合でも同じ箱で流通させることは、よくあります。
でもそんな場合に、もっと困りものなのが、他の流通経路に使っている箱を、その箱の機能性を無視して、通販に使ってしまうこと。
ネット通販が伸びていると、誰もが通販での販売を考えますが、とりあえずは今まで流通していた箱をそのままで使う、というのが当然と思われるかもしれません。
ですが、問屋を通じて店頭に流す箱の流通と、宅配便を利用した箱の流通では、その必要な機能性が全く異なるのです。
問屋経由では、何個入りかの外箱で流通しているものが、通販では、一個、一個、個別に送られる場合があります。
例えば、問屋経由では、商品を6個入りにした内箱にさらに外箱をかぶせて24個入りにする、そんな形状が普通です。商品そのもののパッケージがきれいなら、内箱は薄い無地の箱ですませたりします。
でも、その内箱を通販に使う場合、6個入りの箱なのに、注文に合わせて2〜3個入れただけで使ってしまわないとも限りません。
対衝撃性能の弱い内箱に、さらに空間があって商品が暴れてしまったら?
また、なんとも安っぽい無地の弱々しい箱を、消費者が見たとしたら?
通販で注文したお客様は、送られて来たとき初めて商品とご対面します。
そのご対面をしっかり演出せずに、お客様に思いが通じるでしょうか。
何も考えずに売れて行く商品なら、うらやましい限りです。が、もし売れ行きが気になるようでしたら、思いを伝えること、をぜひいっしょに考えさせていただきたいものです。
箱を考える一覧