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箱を考える
【運送費】段の高さを変えると
2010.06.21ダンボールは、層になっているのが特徴ですが、それは運ぶ時の事を考えると、空気を運ぶようなものと言えます。ダンボールの価格に、運送費は大きな割合を占めることになります。
その運送費を下げる事ができたら、コストダウンに繫がります。
ダンボールの種類には、紙質の違いの他に、段の高さの違いがあります。
段の高さが5mmの物を「AF」、3mmの物は「BF」、さらにAFとBFを重ねて2層にしたABF(または「WF」、段の高さ8mm)といった種類があります。
2層にしたものは主に重量物用として使われますが、これは当然カサばります。
「WF」は「AF」の1.6倍の容量となり、同じトラックに「AF」の2/3の数量しか積めません。
この「WF」を「AF」に変える事ができれば、コストを大きく下げる事ができます。
ダンボールは、紙質を厚いものに変えると丈夫になるのですが、間の波形の段となっている中芯は通常120g/平米。これを160gや180gのものに変えると「AF」でもかなり丈夫になります。
表紙が丈夫な「K6のAF」+中芯180gという指定をすると、「WF」の下のランクの「C5のWF」に丈夫さでは近づきます。
代替するには、落下試験や輸送試験で問題がないか確認する必要はありますが、この方法なら、コストは確実の下げる事ができるでしょう。
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