昨年、段ボール原紙(大手製紙メーカーによる)の値上げが打ち出されてから、紙を貼り合わせて段ボール板をつくるシートメーカーがそれを受けてこの春に値上げを進め、それが段ボール箱業界全体に浸透してきました。

お客様におかれては、平均15%と言われるような大幅な値上がりを受けて、他のメーカーに替えてみようかという気持ちも出てこようというものかもしれません。

しかしながら、値上げを我慢して受注しようとする段ボール箱メーカーにオーダーをしてみても、一時的なものでいずれ近いうちに値上げに見舞われます。今まで良好な関係を築いていたメーカーから品質や納期のリスクを冒してまで転注する価値があるかどうか?よくよく考えてみてください。

メーカーを変えたことにより製品不良などが生じたら、信用を大きく毀損してしまいますから。

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ちなみにネットで調べてみると次のようなグラフが見つかりました。

段ボールシートの価格の推移

https://jp.gdfreak.com/public/detail/jp010501006000010224/3

シート価格は次第に値上がりしていますが、デフレと言われる経済状況の中で、まだまだ過当競争にある段ボール箱メーカーでの価格は抑えられてきました。段ボールは長い間エコシステムの優等生ではありますが、健全な業界として今後もエコな循環を維持していけるよう、ご理解とご協力をお願いいたします。